聖なる夜は傍に居て/前編












十番隊執務室に隊長と副隊長。


「たいちょお」
「却下。」
「まだ、何も言ってません。」
「このタイミングでオレを呼ぶなんて どーせろくでもない提案に決まってる。」
「機嫌悪いですねぇ。どうしかしたんですか?顔が般若になってますよ?」
「てめぇが働かねーからだっ」
「だめですよぉ、そんなに怒っちゃ。そこまで崩すと写真集が売れなくなります。」
「っ!! 松本ぉっ!」
「あ、その慌てた表情、いいですねー♪」


乱菊がすばやくシャッターを押した。


「・・・・・・・お前」


日番谷は、呆れて言葉が続かない。


「それでですね、隊長・・・・そろそろ仕事を切り上げて、パーティーに行きましょうよ。」
「パーティー?この前やったばっかじゃねーか?」
「ああ、あれは ハロウィン仮装パーティー。今夜のは、クリスマスパーティー♪」
「また キリスト教の祭か。瀞霊廷は いったいいつからキリスト教に改宗したんだ?大体、年末棚卸しやなんやかやで忙しいってのに――――」「 ガキのくせに 爺むさい・・・
「なんか言ったか?」
「隊長、あたし “鶏芳”に注文したローストチキンを取りに行かなくちゃならないんで、お先に失礼しまーす☆」
「え?」


唖然とする日番谷を残し、乱菊はいつものように鮮やかに姿を消した。


















乱菊は“鶏芳”に向かう前に 十番隊鍛錬所に顔を出した。


「ちょっと、ここの班長は誰?」


乱菊の声に一人の隊士が応じる。


「はい、私ですが?」
末席、呼んでくれない?」
「はっ!」


“班長”は場内をぐるりと見回して 仲間の隊士らと楽しげに雑巾がけをしているを見つけると 声を発した。


!松本副長がお呼びだっ。」
「はいっ。」


明るい返事と共に 雑巾片手にが駆け寄った。


「ら、、、松本副隊長、お疲れ様っす。」
〜、執務室に行ってくれない?」
「掃除?」
「ん〜、そうねぇ・・・・どんよりしてるんでキレイにして欲しいのよ。」
「どんより・・・? うーん、あたし一人でですかぁ?」
「そ。が適任なの。」
「承知しました。―――――班長っ。」
「許可する。行ってこい。」
「了解。」


は ブリキのバケツに雑巾を入れて、ハタキと箒を抱えて道場を後にした。


「悪いわね、を借りて。」
「いいですよ。隊の平安の為です。」
「あら、さすが班長。わかってるじゃない。」


班長が乱菊に意味深な微笑を返す。


「さ、ここもさっさと切り上げて 遊びに行きましょ♪」














末席、入りマース!」


は 箒の先でコンコンとノックすると返事を待たずに ドアを開けた。


?」
「隊長、居たんだ。」
「居ちゃわりーか?」
「副隊長に 掃除するようにって言われたから、てっきり仕事あがったのかと思ったよ。」
「松本が?」


は、雑巾入りバケツと箒を床に置いてハタキを始めた。
埃が舞い上がる。



「オイ、やめろ!書類に埃がっ。」
「掃除は上から始めるんだって。だから ハタキが一番最初。」
「そんなことは訊いてねぇ!」
「さっさとやっちゃわないと、クリスマスパーティに間に合わないじゃん。」
「クリスマスパーティ? 松本の言ってた?」
「そ。今日は、12月24日“クリスマスイヴ”だからね。」
「クリスマスってーのは、師走の25日“降誕祭”とかいうキリスト教の祭で、今日はその前夜祭ってだけだろ?」
「ふーん、辞書かなんかで調べたんだ。」
「・・・・・・」
「本来はそうなのかもしれないけど――――」


ハタキ終えたは、箒に持ち替えて日番谷を追う。


「お、おい こら、やめろ。」
「実際は、そうじゃないんだよ。」
「んじゃ、どういう日なんだ?」
「それは――――」
「それは?――――」



―――――あれ?なんだろ?・・・・プレゼント交換して 仲間とはしゃいで ケーキ食べて 今年を締めくくる?


現世で普通に子供してた時は“サンタがプレゼントを配る日”程度にしか考えてなかったは、なんだか忘年会とごっちゃになっていた。
改めて考えると 勘違いしていたようだった。


――――クリスマスソングから推測すると・・・・愛を語る日?


頭を上げると、続く言葉を待って見つめていた日番谷の翡翠の瞳にぶつかって どきんとした。


「隊長なんだから、それぐらい自分で推理しろいっ//////」
「な、」


さすがに日番谷もムッとする。


「ほらほら パーティにノリ遅れたら侘しいじゃん。だからさ、さっさと大掃除を終わらせよ。手伝ってくンないなら そこ、どいて。」


日番谷を追い立てながらもは器用に塵を集め、さっさとチリトリで回収しゴミ箱に捨てると バケツを持って水を汲みに執務室を出た。






―――――そうだ・・・・・・・・



恋人たちが、二人出会えたことを神さまに感謝する日だ。



・・・・・冬獅郎

・・・・私たちって

・・・恋人同士

・・・かな?









水が入って重くなったバケツを持って執務室に戻ってみると、日番谷の姿はなかった。



「え・・・・・うそっ、マジ?」


床にバケツを置いて 室内を探す。


「・・・・隊長・・・?」


いくら日番谷が小柄とはいえ、広くもない執務室内 見つけられないわけが無い。


――――邪険にしたから 怒って出てっちゃったか。




ちょっと凹んだの耳に廊下をこちらへ近づいてくる物音が聞こえた。
複数の物と思われる話し声。


「――――無粋なマネは止した方がいいんじゃない?美しくないよ。」
「バカ野郎っ! ンなこたー関係ねーんだ。 二人っきりで執務室なんて、あぶねーってんだ!」
「だから、なにがどう危ないのさ?」
「わかんねーか? 日番谷隊長が を襲っちまうかもしれねーだろがっ?!ハローウィンの日、遅れてきたのも怪しいって!」
「あっはははははは」
「なにが可笑しいっ?」
「ありえないよ、そんなコト」
「なんでそう言えンだ?わっかんねーだろ?」」


――――弓親さんと一角・・・・?


は 執務室のドアを開けた。










 








12月になると街にキレイなイルミネーションが灯って 日に日にわくわく感が盛り上がってきます。
今年(2007年)は、冬獅郎の映画(BLEACH劇場版第2弾だと思ってない。これっぽちも。)もあるし、冬獅郎の誕生日もあるしぃ〜♪♪
でっかいスクリーンで 冬獅郎に浸れるのが楽しみ(12/7現在)

クリスマスイヴって なんの日か知ってますか?
柚羽は正直、サンタが来るのを御祝する日だって思ってました
も、もちろん 子供の頃の話ですよ!
今は・・・・・・・
今夜のヒロインの考えに一票★
(って、いい大人がそんなでいいのか?)
―――――敬謙なクリスチャンの方々には どう思われてるんだろ?



閑話休題
続き書きます。
クリスマスまでにあがるかな・・・・・



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